(バトゥール湖とアバン山)
日本は梅雨の季節ですがバリ島は湿度もほとんど感じず
さわやかな季節です。
夜はブランケットをかぶって寝ています。
子供たちは、かなり忘れていたバリ語を日ごとに
思い出しているようです。
いいなー、子供の柔らかい脳って。
私は以前からトモさんによく言われていた言葉があります。
「子供だから理解できないだろうってごまかしたりするのは
子供をばかにしていることだよ。
ちゃんと向き合って人間同士で会話しないと。
子供だってちゃーんと分かるんだから。」
その言葉は深く私の中に残っています。
今回トモさんやタクシが事故で亡くなった事実をエリナやきららに
どう伝えようかずっと考えていました。
伝えるのはバリに戻ってからと決めていたので
いよいよ話す時がやってきました。
エリナもきららも本当によくかわいがって頂き、
とてもとても慕っていました。
亡くなる3日前、エリナが日本からバリの自宅に電話をした時に
バリの家にトモさんが遊びに来ていたので電話で話すことができました。
電話を切った後、エリナは「タクシにも会いたい。エリナはバリへ帰る。
だってタクシに会いたいもん。」と言って泣き出したことがありました。
その時は、まさかそんなことが起こるとはもちろん思わず
エリナに「タクシに会いたいの?なんでパパはー?
そんなに泣くならエリナひとりでバリに帰る?」と私が言うと
もう夜だというのに、エリナはリュックを背負って帽子を被り一人で
外に飛び出そうとしました。
いつも割りと小心者のエリナなのに、その時の勢いにビックリしました。
後になっては、なにかエリナの心をはやしたてるものが
あったのだろうかと思ったりもしました。
話は戻り、エリナときららには
「トモさんとタクシくんはお星様になったのよ。」と言うだけにしようかとも
思いましたが、それではなんだかトモさんが教えてくれたことでは
ないような気がしました。
マデと私はそのまま話すことに決めて
エリナときららを自分の前に立たせ、起こったままを知らせました。
いつも落ち着きのない2人が私の目を片時も離さずしっかり聞くのです。
そして親が思ってた以上に落ち着き受け止めてくれました。
「トモさんとタクシは痛くなかったかな?かわいそうね。」
「体がなくなったら、じゃぁどこに行くの?」
「もう会えないけれど空から見ててくれるんだよね?」
「じゃぁ、空に向ってお話するね。」
本当だよ、トモさん。
3歳と5歳の子でもちゃんと分かってくれたよ。
子供を傷つけたくないのではなく私が傷つきたくないからごまかそうと
するんだね。
私の方が子供なのかもしれないなんて思ったよ。
子供たちがここから話しかけたら答えてあげてね。
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